新型ロードスター試乗会レポート By 向井

11月29〜30日の二日間みんなを差し置いて、広島のマツダ本社三次(みよし)テストコースで行われた新型ロードスター試乗会に参加してきました。

駐車場の関係で、車での参加が出来なかったので電車で行って来ました。29日からJRのダイヤ改正で500系ののぞみが運行を開始していたので新型ロードスターだけでなく、新型新幹線も見てきちゃいました。
初日は午後1時にマツダ本社に集合、その後、技術説明、デザイン説明というスケジュールで試乗はなかったので、新幹線に乗るなりビールをガブガブ。
広島駅に11時に到着。駅ビルにある広島風お好み焼きや「あいちゃん」にてスペシャル(イカ、エビ入り)1,050円也 でビールをガブガブ。うまかった〜★
1時少し前にマツダ本社に到着。会議室で約50名の参加者と一緒に、まずマツダ本社工場の説明を聞く。工場は海と川に沿ってL字型をしており端から端までバスで20分くらいかかるほど広い。
その後プレゼンテーションルーム(マツダの社員でもほとんど入ることができない部屋で、一般の人が入るのは初めてのことらしい)に場所を移し、薄い紙の向こうでシルエットを浮かばせ、その紙を破って目の前に現れた新型ロードスター。
その後ビデオを見せてもらうが、ビールが効いてきて少しウトウトしてしまい内容はよく分かりません。ごめんなさい。

次に「どうぞ近くでご覧下さい。」の声がかかり、新型に群がる50人の野郎共(今回、女性の参加者はいなかった)
商品開発センターの貴島主査(Road&SterNo.9 14ページの人 @岩佐哲司)、山口主任(No,10 13ページの人)等を質問攻めにする。
貴島主査はマツダ社のサスペンションのほとんどを開発した人で社内では「サスペンションの神様」と呼ばれているらしく(参加者の多くはそんなことまで知っている。岩佐みたいな人ばかりだった)足回り関係の質問が集中していたが、
「明日乗って100m走らせてもらえば新型がよくなっていることは分かってもらえると思います。」ウ〜、早く乗りたいナリ。

==みんなの分までじっくり見てきました==・・・・・・・・「新型の解説」

「エクステリア」

ヘッドライト回りなど大きく変更された点があるとは言え、どこから見てもロードスター。全幅は5mmだけ大きくなってはいるが、全長、全高は同一。
ボンネット、トランクリッドは大きくうねっており、RX−7にも通じる部分。
ドアもRX−7に似た後端が丸みを帯びた形状に変更されているが、これはサイドシルの剛性を持たせるため。
ドアノブも一般的な形状へと変更。リアスクリーンは熱線入りのガラス製に変更。これは現行型とアッセンブリー交換可。
ヘッドライトは流行のキラキラ眼。これにより約5.5kgの軽量化。
1.8Lから採用されたブレースバーは廃止。代わりに可倒式エアロボードが装着されるが、これはモノコックの設計変更でブレースバー無しでも十分なボディ剛性を持たせる事ができたため。

「インテリア」

ポジションは現行とほぼ同一。シートのデザインは現行のイメージを周到しているがホールド性はよさそう。
軽量化もされている。インパネ、ドア内張などの造形、素材も質感のあるものへと変更されている。
センターコンソールにはナビゲーションシステムが選べるため、カーステレオ、エアコン操作部の位置が現行とは逆。
エアコンはダイアルのマニュアル式。オプションで"BOSEサウンドシステム"が選べるが、かなりイイ音。
センターポケットにはドリンクホルダーが付く。運転席、助手席エアバッグ装着ながらナルディのウッドステアリングはスポークも細め。
1.8Lモデルのメーターは「6Speed」文字が入るタコ、スピード共に垂直指針(0位置が真下)で針は赤。

「その他」

BPで145Ps、B6が125Psへと出力向上。カムカバーは両者共通のデザインとなる。BPのタコ足は4−2−1タイプ。
補器類のレイアウトはほぼ現行に準じているため、見慣れた感のあるエンジンルーム。
サスペンションはフロントのクロスメンバーを変更し、ロールセンターを下げることにより軽快なハンドリングと高いスタビリティを得ているとのこと。
アッパーマウントはコイルとダンパーの軸を別々の物で受ける。ビルシュタインを装着したSスペシャルに相当する車も用意される。ジオメトリーは徹底的に見直したとのこと。
トランクルームはバッテリーとスペアタイアを床下に移動し容量アップ。
5速が直結の6速ミッションは1.8Lのみの設定だが、1.6Lにも後々搭載する可能性もあるとのこと。

プレゼンテーションルームでの見取りのあと、バスで三次テストコース近くのホテルへ移動。車中で自己紹介。北は青森から、南は鹿児島まで全国から参加してきています。
4時頃ホテルに到着。5時半から懇親会なのでそれまで休憩。ホテルの部屋に入り、窓の外を見てビックリ。
部屋から三次テストコースの高速周回路が丸見えで、新型のロードスターやマフラーを変えたRX−7などが走り回っている。
暗くなるにつれ、開発中らしい偽装したワゴンが走り出したが、監視車が来てこちらを見て無線で連絡を入れるとその車は引っ込んでしまいました。

懇親会では貴島主査(新型ロードスター開発の事実上の責任者で、新型の生みの親といえる)と一緒のテーブルで、いろいろ楽しい話を聞かせてもらいました。
貴島さんはすごくイイ人で一人一人の質問に時には割り箸の袋に図を書いて説明してくれます。また、毎年大分のオートポリスで行われるロードスタージャンボリー(このイベントに参加しないともらえないキーホルダーをジャンケン大会でGet)を主催するクラブのひとつ「CLUB SKY TOP」の岡崎さんと意気投合、調子に乗って来年のジャンボリーに参加する約束をしてしまいました。どうしよー。…

Back